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『町山智浩のアメリカスーパーヒーロー映画徹底解剖』レビュー

映画評論家 町山智浩*1さんの新刊『町山智浩アメリカスーパーヒーロー映画徹底解剖』のレビューです。ご購入を検討されている方、ご興味のある方、そうでもない方も(笑)よろしければご覧ください!

背表紙の猫ヒーローがかわいい。

この本の購読をおススメしたい方はズバリ、映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」を観て、作品やジェームズ・ガン監督に興味を持たれた方です。

ジェームズ・ガン監督論と題したコラムが、巻頭と巻末に合わせて2万字に渡り書かれておりますので、GotGやガン監督作品に興味がないと面白くないかもしれません。

もちろん「これからGotG観るぞ!」という方でもこの本を読むことで映画で観るべきポイントが掴めるので、より楽しんで鑑賞できると思います。

 

<GotG以外に解説している作品は?>

ただ単に作品の紹介だけでなく、監督の生い立ちが作品に与えた影響や、オマージュ作品の紹介、一体スーパーヒーローって何?っていう所まで掘り下げて書いているのが面白かったです!

ヒーローについて真面目に語るっていう時点で文章から漂う厨二感はありましたね(笑)

私はMCU大好き!ヒーロー映画大好き!という訳ではなく映画全般好きなので、この中では2つ観ていない作品があります(笑)

ただ、ジェームズ・ガン監督の作品が大好きで、トロマ*2で作った作品からGotG volume3まですべて観ています。

ジェームズ・ガン監督の「スーサイド・スクワッド"極"悪党、集結」は100億かけたトロマ映画なんて言われて話題になりましたね。言い得て妙です!

 

今までハリウッドの主流ではなかったマイノリティの映画作家たちに、マーベルは次々と大作を任せて成功しています。最も個人的なものが、最もメジャーになっているわけです。下手をするとインディペンデントのアート映画よりもアヴァンギャルドな作品群が、ハリウッドで最も製作費の高い大作である……というこの現状は、たまらなく面白いですね。(本文より抜粋)

このたまらなく面白い現状を作品ごとに解説して書きたかったのかなと思いました。

町山さんは日本人に分かりやすいように例えて解説してくれるので腑に落ちます。お陰様でひっかかっていた国境の壁を越えられます(笑)

 

楽天ブックス楽天ポイント使って買いました(笑)

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ジェームズ・ガン監督監督の次回作「スーパーマン:レガシー」は一体どんな作品になるのでしょうか?楽しみですねぇ!

是非この本を読みつつヒーロー映画を観て、大いに期待を膨らませながら公開を待ちましょう!

最後までご覧頂きありがとうございました!

 

*1:映画評論家、コラムニスト。1962年東京生まれ。早稲田大学法学部卒。宝島社社員を経て、洋泉社にて「映画秘宝」を創刊。現在カリフォルニア州バークレーに在住。

*2:低予算のインディペンデント映画の製作、いわゆるB級映画を専門的に制作及び配給している